鞍马天狗:御用盗异变原名:鞍馬天狗 御用盗異変,
慶応三年、徳川幕府は大政を奉還したが、幕府への不信を江戸市民に植えつけるため薩摩藩は秘かに「**盗」を組織、市中を横行させた。これを知った鞍馬天狗は薩摩藩邸に益満休之助を訪れその誤りを指摘したが、容れられず空しく隠れ家へ引き返えすと、そこには「**盗」きっての正義漢来島小四郎が奇怪な死に方をしていた。一方天狗を慕って江戸へ下った杉作はふとした事から、竹林に囲まれた百姓家に、若くして長崎に留学し火薬製造と毒ガスの研究に没頭している入江定信を知り、更にその製品が総て両国屋に納められているのを知った。杉作からこの事を聞いた天狗は定信を訪れ、来島の死因解明とその後の協力を頼んだ。入江の許嫁お滝は、「**盗」に両親を殺されて以来その一味を火薬の力を借りて紛砕しようと復讐を誓っていた。又一方には徳川に尽す兄を助け、殺された夫の仇と、天狗及び「**盗」一味の命を絶...