Arakinema 空
アラキネマ「空」は、2008年5月2日~6月14日、ドイ*・ベルリンのJABLONKA GALERIEで開かれた「NOBUYOSHI ARAKI KINBAKU」展で公開された。この写真展は、先に始まったドイ*・ハノーパー、kestnergesellschaftでの「araki meets hokusai & kumi machida」展と対をなすものである。ハノーバーではカラーの、ベルリンではモノクロームの緊縛写真が展示された。収録時間20分。 アラキネマ「空」は、全編モノクロームの写真で構成されている。全160点。クルマド、眼科医院の待合室、緊縛、高層ビルからの夜景、雪のバルコニーで跳ねるチロ、陽子夫人の遺影そして空―― 後半は空だけが続く。点描のようにザラザラした質感の空。死せる者とアラーキーの呼吸が重なっている。静かに連なっているが想いは深く...