講道館に陽は上る
馬場隆は揚心流柔術石丸昌之助道場の小天狗とうたわれていた。殺人ボクサー、ブラック・ロックと柔術家との試合を見に行った。思わずリングにかけ上り、ロックを倒した。兄弟子の源三郎から軽挙をいさめられた。酒をあおり、通りがかりの白瀬園子をからかった。白瀬家出入りの男・曽根五郎がかけつけ、投げられた。隆は自信をなくした。師昌之助とその娘お光がはげました。昌之助は娘の婿にと見込んでいた。源三郎は隆に嫉妬している。--五郎は白瀬家の作業員をしながら講道館に通っていた。園子は彼が好きなのだ。隆がやってきて、二人は対戦した。隆はやはり投げ飛ばされた。昌之助がひそかにこれを見ていた。隆は彼から破門を言い渡された。仕方なく、五郎に今後を相談し、講道館に入門させてもらった。五郎の妹加代が隆の面倒を見た。やがて、隆は若手随一の腕になり、四段に昇段した。昌之助は涙を流して喜んだ...