海の勝負師
日本一の潜水夫ジョーは、二年前に起ったある**から“卑怯者”の洛印を押され、港々を流れ歩いていた。その**とは--**巡視船の追跡をうけて沈没した船の引き揚げ作業中、仲間の北川がその船にダイナマイトを仕掛け、止めるジョーに戦いを挑んできた。その時、ダイナマイトが爆発した。それをさけたジョーは背中に大きな傷を作り、北川は急激な水圧に死んでいった。引きあげられたジョーは仲間を見殺しにした“卑怯者”の洛印を押されたのだ。しかし、ジョーに惚れている京子だけはジョーの潔白を信じていた--東京の酒場でジョーは大島の漁師、伍助と三吉に船の引きあげをたのまれた。二年前の時とケースが全く同じだ。ジョーは大島行きを承諾した。そこへ千代松という潜水夫も一役買ってきた。千代松は、昔、有名なモグリ屋だったが過度のアルコールのため潜水病にかかっていた。二年間、ジョーを追い廻して...