明日に向って突っ走れ
国際港横浜--その夜、佑介は浅倉という麻薬売人の護衛をやることになった。浅倉の仲間・橋口を加えて三人は買手の高野が経営するキャバレー・セブンに集まる。が、問題の麻薬を高野の子分・石井が浅倉の指定した隠し場所から運ぶ途中パトカーに追われた。高野は怒ったが、その手は何人かの男の写真をはりつけたカードをさりげなくもてあそんでいた。三人は引き揚げた。夜ふけ、街を行く橋口に死の銃弾が。彼は、俺は関東の麻薬官だ、トランプの写真に気をつけろ、と佑介に言って死んだ。翌日、浅倉はオトリになるのは許してくれと佑介に懇願した。佑介は実は関西担当の麻薬取締官で元密売人の浅倉をオトリに横浜へ来ていたのだ。橋**殺を憤った佑介は浅倉を連れて“セブン”に乗り込み、用心棒の吉岡と対決した。吉岡の目に何か訴えるものがある、佑介は反撃の手をゆるめた。一方では浅倉が高野や子分にいためつけ...