水戸黄門漫遊記 怪魔八尺坊主
泉州堺にやって来た黄門一行に不思議な**が待ちうけていた。美人をのせた神輿が奇怪な一団に襲われ、泉州屋の娘お藤がさらわれたのだ。八尺坊主の仕業だ。八尺坊主とは、美しい娘をさらう正体不明の八尺以上もある大男たちの一団である。翌日、泉州屋はお藤の身代金として二万両を奪われた上、強力な火薬を打ちこまれた。--隣の紀州藩城下町和歌山にも八尺坊主の暴威は及んだ。黄門は縁あって旅をともにしている玄徳一座の連中と一計を案じた。お弓以下一座の女芸人に女装した一座の者をまぎれこませ、わざと八尺坊主に誘惑させて一味の本拠をさぐろうというのだ。案の定、一味はお弓たちを連れ去った。さらに、和歌山城主頼直らを乗せた御座船がいずこともなく消え去ったのだ。これは、大沼伊勢守の全国制覇の野心と、十万両の小判と美しい日本娘を五十人ほしいというオランダ**ピカールとが結託した陰謀だった...