TWILIGHT FILE VI「Quarter」
OL5年目の佐伯小夜。思い描いていた理想の生活と異なる現実。日々の生活に追われ、その理想と現実のギャップにも気付かない毎日。“何か”が足りない、でもその“何か”がわからない。“その日”もいつもの時間に起き、いつもの道を歩き、いつもの電車に乗って会社に行くはずだった、が・・・・・・。それは、小夜にとって大きな意味を持つことになる“何気ない一日のはじまり”でもあった。車窓から流れる景色をぼんやりと見つめる小夜。何気なく見ていた景色がいつのまにか昔なつかしい見慣れた風景に変わっていく。こうして図らずも偶然に帰郷することになった小夜。なんとなく歩いているうちに、学生時代に仲が良かった友人達と久々に再会し、近況を語り合う。子供の頃からの夢を実現している櫻井鶫、夢を諦め家業を継いでいる篠田慶一郎、職人として働く元ヤンキー深山薫、二児の母になっている秋山カリン、婚...