雾笛在呼唤我原名:霧笛が俺を呼んでいる,又名Muteki ga ore o yondeiru
すずらん丸はエンジンの故障で出航を延期し、船員は陸に上った。航海士・杉(赤木圭一郎)も船員たちと酒場“35ノット”に行った。船員が女給のサリーにからんだことから、乱闘になり杉も警察に連行される─。翌日杉は友人の浜崎(葉山良二)に会いに出かけた。しかし、浜崎は二週間前に突堤で溺死体になって発見されたのだという・・・。当局は自殺と断定していた。しかし、浜崎の妹・ゆき子(吉永小百合)は自殺ではなく他殺だと話す。森本刑事は浜崎が麻薬の売人であったと教えた。杉が留守の間にサリーから電話がかかってきたが、杉がアパートへ行った時には、彼女は殺されていた。杉は浜崎の恋人・美也子(芦川いづみ)と浜崎の溺死現場に行った。そして、ロープは刃物で切られたことを知り、杉も他殺だと判断する。その後、浜崎と美也子は“35ノット”の支配人渡辺の配下に襲われる・・・。
高校の時に僅か二十三歳で亡くなった赤木さんのためにこの重いブルーの夜霧に濡れた曲ハマってた時、私の人生にはこんな一日があるって思わ掛けなかった。だって本当に素敵で夢みたい、前に向こうって勇気出せるようになったからさ。映画中の人物も観る手の私達も、こんなに人影が見えなくて曖昧な輪郭しか捉えられない夜霧に掛られ、港から海で明滅してるネオンの光を眺める。彼の目は何が見たんだかな?夜のブルーライトの横浜のバー?革ジャンコート着てる丸顔の女の子「アシカワ」?昼下がりであった誰もいないリング?でも私は見たのは自分の転生だよ。神様がくれた修羅場の血付いてるままに、生きて変えた人生だよ。目を瞑ったら逆にトランプの数字をわかるんだって……銀座の恋物語って、あれも一生忘れられないよ。