バカラ 疑惑のIT株長者に賭けた女
新興の投資会社・ゲートラインを叩いて部数を伸ばす週刊エクスプレスの編集部は、今回の号も同社の垂穂銀行買収劇に絡むスクープを入手して沸き立っていた。編集部内で一番幅を利かせているのは、ゲートライン関係の情報を一手に握る覆面ライター『御園生伸』と組むエース記者・志貴大希(西村雅彦)。大ネタに参加させてもらえない女性記者・明野えみる(鶴田真由)は、志貴の活躍を横目に、いつか見返してやろうと心に決めていた。えみるは、以前、スクープのためなら仲間さえ裏切る志貴に、煮え湯を飲まされたことがあったのだ。 ある日、えみるは、情報源の一人・警視庁公安部の福田利通(白井晃)から、公営カジノを擁護する提灯記事を書いて欲しいと頼まれた。福田の見返りは、与党の若手議員がカジノ公営化法案を国会に提出するとの情報。折悪しく、志貴が、某大使館内で行われている闇カジノを告発する情報を...