这片天空的尽头原名:この空のある限り,又名Kono sora no aru kagiri
巨大な工場と、煙と音が交錯する街川崎。野上則子は、そんな街のかたすみに住む、高校生だ。家族は、タクシーの運転手の父竜太郎、工場で働く母千枝子、それに女房に死なれた竜太郎の弟亀三の子供ひろしの四人。母千枝子は、幼い日に別れた母静江への想いを筆に託して詩集をつくっていた。それを知った則子は、ステレオ欲しさに、母の詩集から一篇を抜き出し新聞に投稿し、賞金三万円を狙った。やがて、その詩は佳作に入選した。が、その喜びも束の間、父竜太郎が進行性肝炎で倒れた。戦争で受けた鉄砲弾が体に入っていたのが原因だった。夫の死とともに千枝子の生活は一変した。チンドンヤ夫婦を二階に**させ、工場もやめて儲けの多い氷屋に転業した。そんなとき、新聞社を通じて捜していた千枝子の母静江が**にいることがわかった。千枝子は信じられない嬉しさに茫然としながらも、何度も母のもとへ手紙を出した...